
髪に重要な4原則

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髪への栄養がとれているか
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質の良い睡眠がとれているか
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適度な運動が出来ているか
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ストレスを抱えすぎていないか
1.髪への栄養がとれていますか

口から摂取したものは、胃や腸で吸収され、栄養となって体を動かすために重要な臓器や血管に先に配分されます。髪の毛に栄養が行き渡るのは後回しなので、栄養が少ないと髪まで十分な栄養が回らなくなってしまいます。
髪に必要だけれども、不足がちな栄養素としては、タンパク質・ビタミンC・ビタミンB・ミネラル(特に亜鉛)となり、よく髪に良いと言われるワカメなどの海藻類は「タンパク質」、「ビタミン類」、「亜鉛」などがバランスよく網羅されている事から「ワカメを食べた方が良い」とよく言われるのはこの為です。
但し、ワカメ等の海藻類をたくさん食べたからと言って即、髪が増えるという事につながる訳ではありません。
様々な食材をバランスよく食べる事が髪の健康にとって重要となります。
2.質の良い睡眠がとれているか

寝ている間に分泌される成長ホルモン。成長ホルモンがしっかり分泌されれば、髪が太く長くなります。
3時間以上の持続的な睡眠が必要です。成長ホルモンは寝始めてすぐに最も多く分泌されます。
さらに睡眠のリズムを整えるメラトニンの働きもポイントです。
メラトニンは睡眠を促すホルモンで、睡眠前~始まりに放出されます。朝の明るい光を浴びてから14~15時間後に再び放出が始まり、睡眠への準備(眠気)に入ります。メラトニンを放出させるためにも規則正しい生活が大切なのです。 夜間の明るい照明、特にPCやスマートフォンなどから発せられるブルーライトはこのリズムを乱すため、ベッドに入ってからもずっとスマホを見ていたり、寝る直前まで夢中でゲームをしていたりするとメラトニンが放出されにくくなり、成長ホルモンの分泌にも影響してしまいます。
健やかな髪の成長のためにも、ぐっすり眠れる環境を整えよい睡眠をしっかりとりましょう。
参考サイト:大正製薬 育毛を始めよう!健康な髪に導くために
3.適度な運動が出来ているか

「筋トレすると薄毛になる」
「トレーニングするとハゲになりやすい」
都市伝説のように言われることがありますが、これは運動することにより男性ホルモンの代表格であるテストステロンが放出されるのが理由とされています。
もっと単純に、「男性ホルモンの多い人は薄毛になりやすい」なんて言われ方もされているようですが、このテストステロンは骨や筋肉を作り、活力、エネルギーを生み出してくれるので、男性にとっては非常に大切なホルモンです。
確かにいわゆるAGA(男性型脱毛症)は一部のテストステロンが引き起こし、髪の成長抑制に関わってはいるのですが、運動することで、テストステロンと同時に成長ホルモンも放出されるのです。
つまり髪への作用は、テストステロンと成長ホルモンでプラスマイナスされ、結果的にはどちらが優位かというと、成長ホルモンのほうがよりパワフルとなります。
成長ホルモンが放出されることで髪や頭皮の成長が促され、薄毛対策には効果的なのです。
逆に運動しないと、髪に不利な一部のテストステロンの働きだけが強く作用してしまい薄毛が進行し、AGAになる可能性が生まれるわけです。運動は、週2~3回、中等度以上のスポーツもしくは筋トレ+有酸素運動+準備運動を合わせて1時間くらいやるのが理想です。
運動が苦手な人や忙しくて時間がない人はストレッチだけでもいいので、まずは体をほぐしながら動かすことからやっ てみましょう。
体を動かすことで、食事もおいしく感じられ、睡眠時もスムーズに入眠できるので、運動はあらゆる面でいいことずくめです。運動不足の人はぜひこの機会に見直してみましょう。
4.ストレスを抱えすぎていないか

ストレスは今や現代人にとって、心身ともに影響を及ぼすもので、どんな人も何らかのストレスを抱えて生きているのが現状です。
過度なストレスを与えられると細胞や遺伝子を傷つける活性酸素が発生します。活性酸素とは要は「体のサビ」です。
活性酸素が発生し細胞膜の機能が低下すると、栄養や老廃物の循環がスムーズにいかなくなり、頭皮に老廃物が蓄積されてしまいます。
さらに遺伝子が傷つけられると、毛を作り出す細胞が死んでしまうことに…。
こうなると、もう髪は元気を取り戻すことができません。また、活性酸素は内臓や皮膚、骨などあらゆる組織にダメージを与えて老化や生活習慣病の要因にもなります。
さらにストレスによって不眠に陥り、ぐっすり眠れないことで成長ホルモンの放出に影響を与えたり、食事もドカ食いしてしまって糖質過多になったり腸内環境が整わなくなって、髪に栄養が行かないという悪循環を招くことがあります。ストレスは心身のあらゆることに関係し、髪とも深い関係があるのです。
ストレスをゼロにすることは難しいですが、発散させることは体にも心にも髪にも大切なことです。
男性は女性に比べてストレスを溜め込む傾向にありますが、好きなことをする、体を動かしてみる、リラックスできることをするなど、ストレス発散を心がけてください。
少しでもストレスが軽減できれば薄毛も改善されていくはずです。
髪に重要な4原則 ~まとめ~

この栄養・睡眠・運動・ストレスの4つはどれか1つを頑張れば薄毛が改善するというわけではありません。
大事なのはこれらの「総合力」です。
食事だけ気をつければ髪が生えてくれるというものではなく、運動も睡眠もストレスも一緒にケアしなくてはいけません。
逆に、どれかがダメだとしても、その他の3つで総合力を引き上げることも可能なのです。 また、効果が出るまでには少なくとも「3カ月程」は時間を要します。
髪は月に1mほどの速さで伸びるため、1週間ぐらいではなかなか実感しづらいもの。だからこそ、習慣化して継続し、髪よりも早く実感できる体調面の変化を感じ取ることが大切です。
髪が生えるまでに時間はかかりますが、例えば食事などは、しっかり野菜やミネラルを摂れば、お通じがよくなったり、肌のトラブルが解消するなど、2週間ほどでなんらかのいい効果を実感できますので、自分の健康のためにも4つのポイントを中心に生活を整えていきましょう。
あなたのがんばりに、髪は必ず応えてくれるはずです。それまでは地道にコツコツやり続けることが大切です。